山って誰のもの? 2
正月休み、ひさしぶりに山に行った。夜景も見ようと少し早目に出た。
先客が一人。常連のおじさん。コンロで「餅」を焼いていた。
続々と人が登ってくる。
一組の年輩夫婦が到着。
「ここがいいな」
おもむろにシートを広げる。
「そこにシート広げると他の人が見えなくなりますよ!」常連さんが言った。
そりゃそうだ。ここの「特等席」は2畳も無いのにそこにシートを広げようとしてるんだから。流石常連、自分は一段下がって陣取っている。
「ああ・・・」
程なく餅が焼けた様で常連さんが周りの人に配りだす。自分も頂き「ありがとうございます!うまいっすね!」とお礼を言う。あからさまの「サトーの切り餅」だってここで食べれば旨い。まあ普通の返事。だが・・・
「よかったらどうぞ」常連さんが年輩夫婦に餅を差し出す。
「ああ・・・うわ・・・デロデロだ・・・」
「何も味しーせん・・・」
もう、これ聞いた瞬間、普段回らない頭が回る回る 笑
こんな場所でバーナーで焼いて上手く焼けるか?
見て解らんのか?真っ白な焼き餅。何処に醤油やきなこが付いてるんだ?
ひょっとしてお餅もご飯も「何か味」がしないと食べれないのかな?
奥さんは注意しないのかな?
あっ今まで注意してきたら、こんな風にはならないか。
いや、都度注意されて堅苦しく生活するより、注意されずのびのびと「思った事をそのまま言う」方がいいのか?
などと考えていたら
「よかったら砂糖ありますよ」
常連さん 大人だわ 笑